お手紙

※スペーサー 

飼い主様より

※スペーサー

ランさん

写真はトリミングしてあります。clickで元画像を表示できます。

13才

15才

18才

愛護センターの皆様へ

私は***と申します。今から15、6年前に私の家族として譲渡して頂いた、当時推定2才の柴のミックスで 「ラン」 という女の子を覚えている方がいらっしゃいますでしょうか? あれから16年経ちましたが、今年(令和4年)4月6日の夕方、老衰で亡くなりました。約18年間、病気をすることなく生き抜いてくれました。

家に来てくれたばかりの頃は警戒心が強く、キツイ目をしていましたが、心を開いてくれてからは、感情表現がとっても豊かな子になりました。

ランは外の犬小屋で暮らしていましたが、吠える以外にも何かしゃべっていて、様子を見に行くと”あれをして欲しい、これをして欲しい”と訴えてくるんです。雨の日には "毛布が濡れたから 乾いた毛布と交換してほしい" とか、冬には住宅の屋根に積もった雪を見ては激しく吠えて "屋根の雪を降ろせ" と訴えてくるので 「ランに落ちてこないでしょ!」 と言いながらも、ランに監視されながら雪を降ろしていると、いつの間にか犬小屋の中でマッタリしていて、本当にわかりやすい子でした。

散歩の時も、エチケット袋を私の手から奪って振り回す姿が可愛くて毎日笑っていたら、次第に口にくわえて歩くようになり、ご近所さんに 「ランちゃん、お手伝いして偉いね」 と褒められて耳をピクピクさせたり、すれ違う車の人がニコニコしながら通って行ったり、人気者になりました。散歩が終わってご飯を食べると、おもちゃで遊ぶのですが、1番好きなおもちゃは味噌が入っていた四角い樽で、上手に転がして私に近づいたついでに私の脛をかじって遊んでいました。

仕事に行く時は必ず抱きしめて 「ランは私の宝物だよ!大好きだよ!」 と言っていました。親バカです。

そんなランが、4月に入ったばかりの頃、散歩中に転ぶようになりました。なくなる日の朝も転んでしまって、息をするのが苦しかったのか、少ししか歩けませんでした。この日私は仕事があり、帰る時間まで間に合わないかもしれないと覚悟していましたが、ランは私が帰るまで頑張って待っていてくれたんです。

「ランただいま」と声を掛けて抱きしめると、最後の力を振り絞るようにしっぽを振ると倒れて呼吸が速くなっていきました。ランに安心してほしくて 「私の部屋に行こうね」 と抱っこすると、首が座らない赤ちゃんのように頭をコトンとくっつけて、呼吸が少し楽になったように見えました。その30分後、苦しむ事なく静かに息を引き取りました。

ランと過ごした16年間、たくさん楽しませてくれて、本当に幸せでした。愛護センターの皆様、あの時ランを保護してくださっていなければ、この出会いはありませんでした。ランと私を出会わせてくれて、本当に本当にありがとうございました。

※スペーサー

お手紙の掲載

新しい飼い主様からのお便り、職員一同うれしく拝見しております。一部をこのページでご紹介させていただきます。掲載前にご連絡差し上げます。掲載に際して、文章の抜粋、画像のトリミング等を行うことがあります。

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