STORY 0 「Super 育ボラBOOK」

※スペーサー

青森県動物愛護センター

マニュアルの一部を紹介します


『ネコのお母さんは、子ネコが自発的におっぱいを飲む間は飲ませ続け、ミャーミャー鳴いている間は引き寄せて温め舐めてあげます。でも、下痢などで弱って飲まなくなったり鳴けなくなったりした赤ちゃんは放置します。通常の子育てで育たない子はもともと育つ能力の低い弱い子だからです。生まれつき免疫が弱いのかも知れないし、機能的に弱いのかもしれない。子ネコが育つかどうかは、お母さん側ではなく子ネコ側の生命力にかかっているのです。お母さんネコは、ただひたすらに日々の営みを続けます。

子ネコが弱って飲まなくなってしまったら人間がどんなに頑張っても生きるのは難しいでしょう。もしそうなってしまったら、どうか、子ネコとの最後の時間を慈しんであげてください。あなたのもとで生きるチャンスを与えられ、あなたの愛情に包まれて亡くなったのなら、きっと子ネコは幸せだったと、私たちセンター職員は信じています。
でも、もし子ネコ自身が回復しようとしている(ミルクを飲んだり、鳴いてあなたを求めたりする)ならば、ネコのお母さんのように日々の営みを続けて下さい。体を温めて、きれいにしてあげて、ほんの一口ずつの温かいミルクを飲ませてあげてください。



青森県動物愛護センター